側弯症とは
(治療について)
側弯症の治療はどのように行われるか?
側弯症の程度や年齢で治療方法が変わってきます
医学的根拠のある有効な治療法は、装具治療と手術治療です。側弯症の程度や年齢などを考慮して、以下の方法を選択します。
1.装具をつけない経過観察
成長期に側弯症が25°未満の軽いカーブの場合は、定期的なX線検査と整形外科医による診察を受けることが大切です。進行した場合は装具治療に移行します。
2.装具治療
一般的に側弯が20°~45°程度の中等度の側弯症の場合は、進行防止のために装具治療を行います。装着時間が長いほど効果があります。
成長が止まり、骨が成熟して側弯の進行もなければ、徐々に装具装着時間を減らし、装具治療を終了します。
3.手術治療
高度の側弯症を矯正し進行を防止できる唯一の方法は手術です。リスクをゼロにすることはできませんが、現在では適切な予防や対処も行われ、手術治療の安全性が向上しています。
軽度の場合は、経過観察で大丈夫なんだ
シュロス法などの側弯症に特化した運動療法(physiotherapeutic scoliosis-specific exercises: PSSE)については各国で科学的なデータの集積が行われていますが、その効果は未だ十分に検証されておらず、さらなるデータの蓄積が必要です。運動療法を行っている場合でも、側弯症の評価や治療法を考える上で専門医による定期的な診察は必須です。ご不明な点や不安な点がありましたら、専門医にご相談ください。医療機関一覧はこちら。