側弯症とは
(知っておきたい側弯症)
側弯症以外の脊柱変形とは(特に後弯症について)?
後弯症という脊柱変形もあるんです
側弯症以外の脊柱変形として、背中が後ろに向かって異常に曲がっている後弯症があります。
後弯症の原因
- ・機能性後弯
- 姿勢により後弯になっているもので、猫背(円背)と呼ばれるものです。姿勢を正すことで矯正されます。
- ・構築性後弯
- 仰向けに寝かせたり、背中を後ろから押しても後弯がなくならないものを指します。
- 1.若年性後弯症(ショイエルマン病)。思春期に現れる後弯症で、椎体に楔形の変形が生じます。
- 2.先天性後弯症。生まれつき脊椎に形の異常があり後弯となるものです。
- 3.神経や筋肉の病気によるもの。
- 4.二分脊椎、脊髄髄膜瘤によるもの。
- 5.外傷により脊椎が潰れたりして生じたもの
- 6.脊柱の手術により生じてしまったもの。
- 7.放射線治療後に生じるもの
- 8.骨系統疾患(低身長など骨格に異常が見られる稀な病気)によるもの。
- 9.神経線維腫症によるもの
- 10.腫瘍や感染によるもの
後弯症の症状と診断方法
軽度のものは、外観上の問題が主ですが、大きくなると頸部や腰部に痛みなどの症状が生じる可能性があります。 先天性後弯症や神経線維腫、感染に伴うものは麻痺などの神経障害が生じやすく特に注意が必要です。
後弯症の治療
機能性後弯は姿勢性とも言えるので、家庭や学校で常に注意を促すことが肝要です。また水泳などの運動を背筋筋力アップのために行うことも重要です。
構築性後弯の治療は、まずは装具(コルセット)が用いられます。先天性後弯症には効果は少ないようです。
装具で効果がない場合、また装具では対応できないと判断されると手術療法です。手術の適応は、非常に変形が強く美容上悪いもの、神経麻痺のあるもの(麻痺を生じそうなもの)、痛みが強く日常生活に支障をきたしているものです。
側弯症同様に、装具治療や手術の治療があるんだね