側弯症とは
(知っておきたい側弯症)
脊柱側弯症は、いつ、どのくらい進行するのか?
進行の度合いに注意することが大切なんだね
正確に自分の病気を知らなければ、ほとんど進行しないタイプの側弯であるにもかかわらず、いたずらに心配することもありますし、逆に、進行に注意するべき時期に放置していたために、手術が必要なほどに側弯が進行してしまうこともあります。下記は角度が小さいといわれたため自分の判断で通院をやめてしまった結果、数年後にとても大きな変形となっていることがわかった例です。
1.特発性側弯症
特発性側弯症は、体の発育や成長が止まるまで進行し続ける傾向があります。このことから、発症年齢が若く、残っている成長期間が長いほど、進行する可能性が高いといえます。一般的には、骨成長が成熟期に達すると側弯が急速に進行することは無くなります。
2.先天性側弯症(イメージ1)
側弯が急速に増悪するものと、ある程度の角度から進行しないものがあります。一般的に、形の異常が複雑な場合や、異常がある脊椎が複数ある場合には急速に進行する傾向にあります。
3.神経原性側弯症・筋原性側弯症
多くの場合で進行が早く、体の発育や成長が止まった後になっても進行する場合があり注意が必要です。
4.神経線維腫症による側弯症(イメージ2)
急速に進行することが多く、大人になってからも進行し、変形によって背骨の中の脊髄が圧迫されることによる脊髄麻痺を生じることがあるため、特に注意が必要です。
5.マルファン症候群による側弯症
急速に進行することがあります。この病気は生まれつき心臓や大血管の病気が合併していることが多く、側弯症の治療と同時にこれらの状態を十分に把握する必要があります。
どのくらい進行するかは、まず病院で診察てもらいましょう