ロゴ日本側彎症学会

前理事長挨拶

前理事長挨拶

伊東学

日本側彎症学会は1968年に山田憲吾会長のもとで第一会研究会が開催され、半世紀を超える歴史と伝統のある学会です。当初は日本整形外科学会の側弯症研究会として発足し、1994年には現在の日本側彎症学会と名称変更をしています。発足以来、一貫して我が国における脊柱側弯症の病態解明、診断、治療の進歩と普及に貢献をしてまいりました。これは一重に歴代会長をはじめ、多くの本学会を支えてこられた先人の先生方のご尽力の賜物と心から感謝申し上げます。

本学会は、2019年2月7日から法人に移行し、「一般社団法人 日本側彎症学会」となりました。初代理事長には、松本守雄慶応大学整形外科教授が就任され、小児から高齢者までの多彩な脊柱変形を研究・診療する学術団体となり、国際学会との連携を深め、大きな発展を遂げました。2020年11月より私が2代目理事長を拝命し、学会のさらなる発展のために、理事や評議員の先生方と力を合わせて誠心誠意運営してまいりたいと考えています。

本学会の会員数は2020年8月末時点で759名となり、毎年多くの新入会員が入会されています。脊柱変形の診療技術が進歩し、小児から高齢者までの全年齢にわたる脊柱変形を患う多くの患者様がよりよい医療を期待していることが、若い先生方を惹きつけているのだと思います。今後ますます本学会の発展が期待されています。

側弯症をはじめとする脊柱変形は、生後すぐの乳幼児から90歳を超える超高齢者まで、すべての年代の方が罹患する疾患です。外見上の問題にとどまらず、呼吸障害、痛みや神経障害、胃腸障害などの多様な症状を引き起こし、罹患した方々のQOLや健康寿命を著しく障害することが明らかになっています。脊柱変形の診療は長足の進歩を遂げていますが、未解決な課題もまだたくさん残されています。本学会はこれらの課題の解決に積極的に取り組み、わが国の医療に貢献することを第一に考えて運営してまいります。

本学会のミッションは次の4つを掲げています。
1.科学的なアプローチで脊柱変形の病態解明、治療法の進歩に貢献する。
2.患者の方々をはじめ国民の皆様に脊柱変形についてわかりやすい形で啓発する。
3.海外の研究者との交流を深め、国際的な活動を推し進める。
4.エビデンスに基づいた診療を提供できる医師を育成する。
どうぞ皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 日本側彎症学会 理事長
伊東学

前理事長プロフィール

1987年 北海道大学医学部卒業
1992~1994年 米国ニューヨーク州立大学シラキュース校・ヘルスサイエンスセンター留学
2007年 北海道大学大学院医学研究科整形外科学分野 准教授
2010年 北海道大学大学院医学研究科脊椎脊髄先端医学講座 特任教授
2016年 国立病院機構北海道医療センター統括診療部長
2024年 国立病院機構北海道医療センター院長

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